塾講師の仕事に興味があるけど「塾講師は病む」と聞いて、尻込みしている方は多いのではないでしょうか。
子どもに勉強を教える塾講師の仕事はやりがいがありますが、その分病んで仕事を辞めてしまう人もいます。
この記事では、塾講師の仕事をして病んでしまうケースと病みやすい人の特徴、病まずに塾講師を続けるコツを紹介します。
長く塾講師の仕事に携わっていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
塾講師は病む仕事？
塾講師が病む仕事かどうかは、置かれている環境によって大きくことなります。
大勢の前に立つのが苦手な人が集団指導型の塾の講師になると、ストレスで病んでしまいます。反対に、一人ひとりとじっくり向き合うのが苦手な方はマンツーマン型の塾には不向きです。
受け持つ生徒がいうことを聞いてくれないために病んでしまう方もいます。
塾講師は病むと言われる原因
塾講師が病むと言われる原因を、塾講師の仕事内容から考えていきましょう。
生徒の成績が上がらない
生徒の成績が上がらないことを理由に病んでしまう方がいます。
どんなに一生懸命指導をしても、実際のテストや模試、受験で思うような結果が出ないと、自分の力不足を感じてしまうでしょう。
塾講師は学校の先生よりもさらに生徒の学力を伸ばすことが期待されているため、期待にこたえられなかったことを後悔するケースもあります。
授業でうまく伝えられない
授業でうまく伝えられないと、病んでしまう可能性があります。
問題を理解できるのと、うまく伝えられるのは別のスキルです。
事前の学力テストで好成績を収めたり偏差値の高い大学に通っていたりしても、教えるスキルがないことに気づいて病んでしまう方もいるでしょう。
生徒とうまくコミュニケーションが取れない
生徒とうまくコミュニケーションが取れない人も、病んでしまう傾向にあります。
生徒の性格は人それぞれで、学年や学力別のクラスによっても対応の仕方を変えなければなりません。
うまく対応できないと、長い時間授業をするのが苦痛になって生徒とかかわりたくない、授業をしたくないと感じてしまいます。
ストレスを感じやすい
塾講師は非常にストレスを感じやすい仕事です。
ただ子どもに勉強を指導するだけではなく、授業の準備やテストの採点、ほかの講師とのやり取り、さらに保護者対応など、しなければならない仕事は大量にあります。
とくに難関校合格を目指す塾の場合、受講生や保護者のピリピリした雰囲気にあてられてしまう方もいるでしょう。
塾講師がストレスを感じやすい理由
塾講師がストレスを感じやすいのはなぜなのか、理由を確認してみましょう。
生活リズムが夜型になる
塾講師は生活リズムが夜型になりがちです。
塾の授業は学校が終わってからの夕方以降になることが多いです。
夕方から授業を終えたあとは報告や資料作成、明日の授業の用意などをしなければならず、夜間まで仕事をすることになります。
夜型になると朝日を浴びる機会が少なくなり、自律神経が乱れてしまいます。
プライベートな時間が少ない
塾講師は、プライベートな時間が少なくなる場合もあります。
勤務時間外のプライベートな時間を使って資料を作成したり、教え方を考えたりしなければなりません。
プライベートと仕事が混合するとメリハリがつけにくく、気持ちが休まりません。
常に緊張した状態、仕事モードになり、ストレスを抱えてしまいます。
プレッシャーや責任を重く感じる
塾講師としての責任を感じ、プレッシャーになってしまう可能性もあります。
難関校を目指す塾の場合、自分の指導で生徒の将来が大きく変わってしまう可能性があります。
自分のせいで生徒が志望校に入れなかった、十分な成果を出せなかったと感じると、病んでしまうこともあるでしょう。
また、責任感の強い完璧主義な人ほど、病みやすい傾向にあると言われています。
人間関係に悩みやすい環境
塾講師は生徒だけでなく、さまざまな人間関係に悩みやすいです。
教室長、他の塾講師、さらに保護者ともうまく関係を築いていく必要があります。
とくに保護者から子どもの成績について叱責されたり、教室長からノルマを課せられたりすると、ストレスで病んでしまうでしょう。
雑務が多い
塾講師はただ子どもに勉強を教えればいいのではなく、さまざまな雑務に対応する必要があります。
授業のための資料作りや、授業内でのテストの採点、さらに入塾希望者への説明、保護者との面談などを講師が行うこともあります。
子どもの相手をすればいいと思って塾講師を始めると、業務内容のギャップに疲れてしまうでしょう。
ストレスを溜めないための対策
これからも元気に塾講師の仕事を続けるために、ストレスを溜め込まない対策を取り入れましょう。
業務の効率化を目指す
業務を効率化することで、雑務にかかる時間を大幅に短縮できます。
やるべきことをリスト化して順番にこなしていく、エクセルの表などを使って計算や記録を簡易化するなどの方法があります。
資料作成も、テンプレートを用意しておけば毎回一から作る必要がなく時間の短縮に役立ちます。
やりがいを見つける
塾講師としてのやりがいを見つけることで、病まずに仕事を楽しみ続けることが可能です。
なぜ塾講師の仕事をしたいと思ったのか、きっかけを考えてみましょう。
子どもに教えるのが好き、得意な科目を仕事に役立てたいなど、その理由を思い出せばモチベーションを維持できます。
チューターという選択肢
もし、どうしても塾講師の仕事がきつい・不安な場合はチューターという選択肢もあります。チューターは授業外で生徒からの質問に答えたり相談・面談などを行ったりします。また、教室運営の事務作業なども並行して行います。
まずは、塾講師の仕事の何に対して病んでいるのか、病みそうな不安があるのかを確認し、その原因次第でチューターという選択肢を取ることで、問題を解決できるかもしれません。
まとめ
塾講師の仕事は病みやすいと言われているのは、仕事内容や人間関係によるものです。
これらの要因はどの職場にもありますが、塾の業務内容をきちんと把握したうえで、自分に向いているかをよく考えましょう。
塾講師として働き続けるために、ストレスを抱え込まない対策を取り入れていくことも大切です。
コメント