コラム

「塾講師のバイトはやめとけ」とよく言われる理由を解説!

塾講師バイト

塾講師のバイトは、大学生に人気の職種です。時間に自由がききやすく、時給が高い求人も多いため、塾講師のバイトを始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ですが、「塾講師のバイトはやめとけ」といわれることもあります。

塾講師のバイトはなぜやめとけといわれるのか、どのような点が大変なのか、そして実際の塾講師バイト経験者の声などを確認してみましょう。
これから塾講師のバイトを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

なぜ塾講師のバイトはやめとけと言われているのか

まずは、塾講師のバイトはやめとけといわれている理由を確認しましょう。

面接や採用試験が大変

塾講師のバイトを始めるには、まず面接や採用試験を受ける必要があります。
採用試験では一定以上の学力や思考力が求められますが、試験の点数が高いだけでは採用されません。面接で人格に問題があると判断されると、成績が良くても落とされてしまいます。
採用試験や面接に向けて準備や対策をしなければならず、これが負担に感じる方が多いため、塾講師のバイトは大変だと言われる傾向にあります。

研修が大変

塾講師のバイトに採用されたあとも、実際に指導を始める前には研修を受けなければなりません。
実際に問題の解き方がわかっていても、塾によって指導方法は大きく違います。優しく見守るのか厳しく指導するのか、さらに子どもや保護者とどう向き合うのかなど、研修を受けてマニュアルをしっかり頭に入れなければなりません。
それらの研修を負担に感じる方もいるため、塾講師のバイトは大変だと言われているのです。

授業の準備が大変

塾講師は授業をすればいいわけではなく、授業の準備もしなければなりません。授業準備が大変で大学の授業などに影響が出ることもあり、「塾講師のバイトはやめとけ」と言われることもあります。
塾で指導する教材を作成したり、前回の小テストの採点をしたりと、授業時間外にもやらなければならない仕事があります。

授業レポートが大変

塾講師は授業後もレポートを作成しなければなりません。レポートを塾に提出することで、受講生の様子や塾講師の指導が適切かどうかが判断されます。
授業レポートの作成は得意な人もいますが、慣れないうちは想像以上に時間がかかってしまう可能性もあります。
塾で授業だけをすればいいと思っている方は、このギャップにショックを感じることもあるようです。

雑務が大変

塾講師のバイトは、指導や授業の準備、レポートの作成のほか、さまざまな雑務があります。
教室の掃除や子どもの対応のほか、保護者の相談を受けたり、講師の部屋の掃除や備品の補充したりなど、事務スタッフや受付スタッフのような役割を任せられることもあります。
慣れない雑務を負担に感じ、後悔する方も少なくありません。

塾講師バイトにおける勘違い

塾講師のバイトはやめとけといわれることが多いですが、一般的なイメージと実際の待遇は違っているケースが多いです。
塾講師バイトにおけるよくある勘違いを紹介するので、事前に誤解を解いておきましょう。

残業代は出るところも多い

「塾講師は時給が高いものの、授業の準備や雑務などの残業代が出ない」といわれることも多いですが、実際にはしっかり残業代を出してくれる塾は多くあります。
授業以外の時間の業務に対しては塾ごとにさまざまな考え方があります。
授業時間しか給料が出ないケースもあるので、採用試験を受ける前に残業代や授業時以外の給与については確認しておきましょう。

授業準備の大変さは塾次第

「塾講師は授業の準備が大変だからやめとけ」といわれることもありますが、準備の大変さは塾によって大きく違います。
塾が受講生をどのように育てたいかによって、各塾講師の負担は変わるので塾の種類も確認しておきましょう。
例えば、有名な中学校や高校、大学などを目指す塾の場合、それに見合うクオリティの高い授業が求められます。そのため、受講生一人ひとりに適した細かなカリキュラムを作成しなければなりません。
一方で、学力の低い受講生を一定以上の学力にしたい補修塾の場合は、授業のマニュアルがある程度決まっており準備が少ないケースもあります。

元塾講師の声

それではここで、実際に塾で働いていた方の声を見てみましょう。今回3名の方に働いていた時のことをインタビューをさせていただきました。よりリアルな実態が覗けると思うので是非確認してみてください。

Q1:時間外労働はありましたか。また、どれくらいありましたか

時間外労働はありました。塾での残業が45分から1時間程度、その他に自主的に生徒に配るプリントを自宅で作る等がありました。ですが時間外労働は強制ではなく、する講師もしない講師もいました。私は生徒さんをもう少し手厚く見たいと思っていた為していました。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

5~10分程、授業の前後の準備と片付けの時間がありました。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

通常時期 0〜1時間半。季節講習時 6〜8時間

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

Q2:残業代はでましたか

残業代はでませんでした。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

特に気にしていなかったのでお答えできません。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

残業代はでました。

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

Q3:シフトの融通は聞きましたか

シフトは学期毎に希望を出し基本的には曜日時間固定でしたが、予め都合が悪い日を伝えておけば相談に乗ってもらえました。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

はい。基本的には固定シフトでしたが、テスト期間やどうしても外せない用事が出来てしまった際は相談していました。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

生徒の来る時間、曜日は同じなので、シフト変更はNGでした。

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

Q4:研修はありましたか。また、内容はいかがでしたか

研修は特になかったかと思います。初回授業は先輩や社員さんの後ろについて様子を見させてもらい、その後はそのまま授業をしていました。わからないところや教え方に悩んだときはその都度相談していました。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

もともと通っていた塾だったというのもあるかもしれませんが、研修は特にありませんでした。それほど有名な塾というわけでもなかったので、初心者向けのマニュアル等もなかったと思います。基本的な授業の進め方や参考書の使い方などは塾長の方に教えていただいた気がします。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

模擬授業が2回だけありました。

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

Q5:授業の準備は大変でしたか

個別指導なので授業そのものの準備にはさほど時間はかかりませんでした。担当の生徒さんに合わせて宿題やミニテストを作成したり過去問を準備したりはしていましたが、これも講師の裁量によると思います。個人的にやりたくてしていた準備なので、大変だと思ったことはありませんでした。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

個別指導の塾だったので、それほど大変ではありませんでした。ただ、自分で担当している子が苦手な分野(英単語等)は個人的に宿題プリントを作成していたので、どこまで追求して教えるかにもよると思います。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

最初の数ヶ月は大変でしたが、慣れると次第に楽になりました。

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

Q6:報告書の作成は大変でしたか

特に大変ではありませんでした。やった内容と躓いた部分を簡単にまとめる程度だったので、授業後数分で終了するものでした。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

特に大変ではありませんでした。授業中、生徒が問題を解いている間にも書けますし、記入項目もそれほど多くはなかったので、授業が終わってからでも2~3分で作成できるものでした。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

全く大変ではありませんでした。

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

Q7:雑務はどのようなことをしましたか

その時々によりますが、常に決まった仕事があるわけではありませんでした。ご家庭へのお手紙の封入、講習会のテキストの準備、教室の簡単な清掃程度でした。

(仮名:田中さん 24歳 女性 栃木県)

雑務も特に決まった仕事はありませんでした。年に数回、中間・期末テストの問題&解説回収や、講習期間のテキストを取り出す作業はありましたが、毎日するようなものはありませんでした。

(仮名:佐々木さん 23歳 女性 東京都)

掃除、保護者面談、保護者会、チューター業務、チラシ折込、チラシの配布、入試結果報告会などがありました。

(仮名:鈴木さん 48歳 男性 東京都)

塾講師バイトの求人確認ポイント

塾講師のバイトを始めてから後悔しないためには、求人情報をよく確認しておく必要があります。
自分にぴったりの働きやすい塾を見つけるために、確認しておきたいポイントを紹介します。

業務内容に注意

まずは業務内容を確認しましょう。
ただ授業だけを行えばいいのか、授業の準備や雑務などの業務も負担する必要があるのかを確認してください。
授業以外にも業務がある場合は、どれくらいの量なのか、時間がかかる業務なのかなどの確認が必要です。
実際の仕事内容やレポート内容などを確認させてもらうのも良いでしょう。

給与の内容に注意

授業中の給与だけでなく、準備期間の時間や報告書を作成する時間、さらに雑務の時間にも時給が発生するかを確認しておきましょう。
給料が時給ではなく「コマ給」となっている場合は、その金額に準備期間などの給与も含まれている可能性があります。そのような場合は面接などで確認するようにしましょう。

研修内容を確認

採用後の研修内容も確認しておきましょう。
研修は確かに大変ではありますが、しっかり受ければ指導のコツや子どもの接し方のノウハウなどが正しく身に付きます。
塾講師のバイトをすることで、コミュニケーション能力などのスキルも高まるでしょう。
研修時間はどれくらいか、研修中に給与は発生するかなども確認しておくと、採用後にストレスを感じる可能性が低くなります。

「安心塾バイト」認証制度

安心塾バイト認証制度とは、求人を出している塾が「安心塾バイト認証制度」を受けているかをチェックすることもおすすめです。安心塾バイト認証制度とは、公益社団法人全国学習塾協会が適切な労働条件を確保している塾だと認めた塾にのみ与えられます。
この認証がある塾であれば、無給で働かされたり、求人に掲載されていない雑務をさせられたりするリスクを抑えられるでしょう。

まとめ

塾講師のバイトは、授業以外の雑務が多いなどの理由から「やめとけ」といわれることもあります。
しかし、実際には残業代が出たり、塾によってはそれほど大変な雑務は任されなかったりすることもあります。
塾講師の求人に応募する場合は、業務内容や給与、研修内容などを確認し、満足のいく業務ができるか、それに見合う給与を得られるか、学業に悪影響が出ないかなどを確認しましょう。
楽しみながら、充実した働き方ができる塾講師のバイトを見つけましょう。

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