コラム

塾講師のバイトは頭が悪いとできない?求められる学力を解説

塾講師バイト

子どもの教育に携わる塾講師の仕事は、指導できるだけの能力が求められます。「自分の学力に自信が無い」と思いながらも、塾講師の仕事に興味を抱いている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、頭が悪いと塾講師の仕事はできないのか、どれくらいの学力があれば塾講師になれるのかを解説します。
また、塾講師は学力が高いだけでは不十分です。学力以外にも求められるスキルについても紹介するので、塾講師を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

塾講師のバイトは頭が悪いとできないのか?

塾講師のバイトは、やりがいを感じられるだけでなく時給も高く時間の融通もききやすいため、学生に人気があります。しかし、「塾講師のバイトは頭がよくないとできないのでは?」というイメージもありますよね。実際のところどうなのか、ここでは確認していきましょう。

採用時に筆記試験がある

塾講師のバイトは多くの場合、採用時に筆記試験が実施されます。
筆記試験では基本的な学力をチェックされるだけでなく、どの科目が得意なのか、学力だけでなく指導するだけの十分なスキルがあるか、なども確認されます。

どのような塾でも基本的に筆記試験はありますが、塾によって求められる学力は違います。
難関校合格を目指している塾などは、より高い学力が求められます。
私立の難関校なのか、公立の難関校なのかによっても受験スタイルが大きく変わるため、それぞれに適した学力があるかを採用時に確認されることがほとんどです。

反対に、学校での成績アップを目指すような塾であれば、ある程度の学力があれば十分としている場合もあります。

まずは採用試験を受けてみることが大切

塾の採用試験があるなら、まずは受けてみることがおすすめです。
塾のレベルや教育方針によって、筆記試験の内容や難易度、採点基準は大きく変動します。

頭が悪いと思っていても、自分の得意な科目なら高得点を取れて採用につながるケースもあります。複数の塾の採用試験を受けることで、自分のレベルに合う塾を見つけやすくもなるでしょう。

筆記試験はどれくらい点数をとればいい?

塾の採用時に行われる筆記試験では、どれくらいの点数をとればいいのかを考えていきましょう。
筆記試験は塾の方針によって重視されるポイントが大きく変わります。
自分に合う塾に出会えれば、頭が悪い…と自分に自信がなくても採用される可能性を高められます。

高得点を取らなくても

塾の筆記試験では、高得点を取る必要がないケースもあります。塾が定める一定以上の点数を取れれば十分合格圏内に入ることができます。
また、採用試験では応募者の学力だけを確認するわけではありません。通っている大学の知名度や偏差値のほか、面接により人柄もよく確認されています。
子どもたちが親しみやすいと感じる人や、わかりやすい説明ができる人は、高い学力がなくても採用される可能性は十分にあります。

集団指導塾と個別指導塾の違い

塾講師の採用基準は、個別指導と集団指導によっても違い、集団指導塾のほうが高い学力を求められる可能性があります。
個別指導塾では生徒一人ひとりのレベルに合わせた指導ができるので、学力が高くなくても自分のレベルに合う生徒を指導することが可能です。
一方で集団指導塾は、さまざまな学力の生徒をまとめて指導しなければならず、トップの生徒に合わせた高い学力が求められます。

塾講師にはどれくらいの学力が必要なのか

実際に塾講師になるには、どれくらいの学力が必要なのかを考えてみましょう。
小学校、中学校、高校のそれぞれのレベルに求められる学力を説明します。

小学生を指導する場合

小学校を指導する場合は、中学卒業レベルの学力が求められます。
国語であれば古典や漢文の基礎、数学なら二次方程式や三平方の定理、比例などの知識が必要です。
英語は、単語を歌やクイズで楽しみながら学ぶのが基本で、話すこと、聞くことをメインに学習を進めます。それほど高い英語力は求められませんが、話したり聞き取ったりする力は必要です。

中学卒業レベルは、高校受験に必要な学力に一通り達しているのと同レベルの学力です。高校受験や大学受験を経験していても、数学の基礎などを忘れているケースはあるので、筆記試験前にはこれまでの振り返りを行う必要があります。

中学生を指導する場合

中学生を指導する場合は、高校卒業レベルの学力が必要です。
国語は小説だけでなく随筆や評論などを正しく読み取る力が求められ、漢文や詩の表現力も試されます。
数学は二次関数や三角比、確率や命題と論証などの知識全般が必要です。
英語であれば基本の文法一通り、仮定法や準動詞、さらに前置詞など、一通りの英語力が必要です。
小学生を指導するよりも高い学力が求められるため、学力が低い人にはややレベルが高いと感じることもあります。

高校生を指導する場合

高校生を指導する場合は、大学受験が可能なレベルの学力が必要です。
センター試験や統一模試の受験経験があれば、その知識や経験を活かした指導ができるでしょう。
大学受験と一口にいっても、大学の偏差値や私立、公立によって求められる学力は大きく変動します。私立であれば理系、文系によって必要な学力が異なります。
また、難関大学受験に特化した塾であれば、現役の受験生と同程度かそれ以上の非常に高い学力が求められます。

「学力に自信がない」人のパターン

「自分には学力がないから塾講師になれない」と思っている人のなかには、さまざまなパターンがあります。
場合によっては十分に問題なく塾講師として活躍できる人もいるので、よくあるパターンを見てみましょう。

頭が悪いと思い込んでいる

学力的には問題があるわけではないのに、自分は頭が悪いと思い込んでいるケースがあります。
周囲と比べると自分は何もできていない気がする、なんとなく自分の頭が良いと言うのははばかられると感じていると、自分の学力に自信がなくなってしまいます。
実際に塾の採用試験を受ければ十分な点数を獲得でき、塾講師になれるケースは珍しくありません。

得意科目以外ができない

得意科目とそうでない科目の差が激しく、得意ではない科目にばかり意識が向いて自分は頭が悪いと感じているパターンもあります。
塾によっては、国語、英語、数学、理科、歴史など、科目ごとの採用を行っているケースもあります。
科目ごとの採用であれば、自分の得意な科目の知識を発揮して十分な指導を行うことが可能です。
英語に特化した塾、数学に特化した塾など、特定の科目のみを集中して指導している塾を選んでみることもおすすめです。

学歴に自信がない

自分の学歴に自信がなく、自分は頭が悪いと思っているケースもあります。
確かに、塾のなかには講師の学歴を重視するところもあります。「その塾に通う多くの生徒が目指す難関校が出身校」という講師がいれば、大きな宣伝効果になるためです。
ですが、よほど難関校合格を目的とした塾でない限り、学歴はそこまで重視されることはありません。
学歴よりも筆記試験の点数や、面接での人当たりなどを重視しているため、学歴がなくても十分採用される可能性はあるでしょう。

大学生でなくても採用

塾講師のバイトは、大学生や最終学歴が大学でない方でも採用されます。大学を出ていないからと塾講師の仕事を諦める必要はありません。
専門学校や高専、短大出身でも、筆記試験で十分な学力をアピールできれば採用されることは可能です。
また、現在高校生で、春から大学進学が決まっているなどの場合も、受験が終わった年明けごろから採用されるケースがあります。

学力だけではない塾講師に求められるもの

塾講師の仕事は、学力以外にもさまざまなスキルが求められます。
子どもたちの将来に大きく影響を与えるという責任感や、生徒だけでなく講師同士や保護者と円滑にやり取りを行うコミュニケーションスキルなどを確認しましょう。

責任感

塾講師は、バイトであっても責任感が求められる仕事です。
塾に通う子どもは中学や高校、大学受験を考えているケースが多く、それぞれの志望校に合格させることが最終的な目標です。
担当している子どもが志望校に合格できなければ、その子の未来に大きく影響を与えます。
わからないことを丁寧に教える、受験に必要な応用力までしっかり身につけさせる力が必要です。
自身の経験をもとに、受験期間中の過ごし方、気持ちの切り替え方など勉強以外のことを教えてあげることも大切です。

コミュニケーション能力

塾講師には高いコミュニケーション能力も求められます。
子どもと一対一のやり取りだけでなく、複数の生徒と同時にやり取りをしなければなりません。
年齢が大きく離れた子どもと会話をするなかで、何に悩んでいるのか、何を求めているのかを理解することも大切です。
さらに、子どもたちだけでなく同僚の塾講師とコミュニケーションを取ったり、保護者の要望に対応したりと、大人同士でのコミュニケーションが求められるシーンも多数あります。

対応力

塾講師には、臨機応変な対応力が求められます。
塾講師の仕事は、指導方法のマニュアルや受け答えのテキストなどが用意されていることがほとんどです。そのため、マニュアルをきちんと把握して頭に入れることができれば基本的なやり取りは可能です。
ただし子どもや保護者がいつも同じような質問をしてくるとは限らず、ときに個別の対応が求められます。マニュアルやテキストを元に、工夫して指導する力が必要です。

まとめ

頭が悪いと塾講師の仕事ができない、自分の学力に自信がなくて塾講師の仕事に応募できない…と思っている方でも、筆記試験や面接によって、また自身の得意な科目によっては、塾講師として採用される可能性があります。
塾講師は学力以外にもコミュニケーションスキルや臨機応変な対応力なども求められるため、頭がよければいいというわけではないことを理解しておきましょう。
多くの塾では筆記試験があるので、まずは力試しに、自分が採用されやすそうな水準の塾の試験を受けてみることもおすすめです。

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