コラム

教え方が下手な塾講師の特徴とは?上手な教え方のコツも紹介

教え方が下手な塾講師の特徴とは?上手な教え方のコツも紹介 塾講師バイト

塾講師をしているみなさん、自分の教え方に自信が持てず悩んでいませんか?
「生徒たちの反応がよくない…」「ほかの講師と比べてうまくいっていない気がする…」など、塾講師としての自分の実力不足が気になる、という方は多いのではないでしょうか。
また、これから塾講師になろうとしている方も、「うまく教えられるか?」と不安に思っているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「教え方の上手な講師になりたい!」とお考えのみなさんに向けて、教え方が下手と言われてしまう講師の特徴や、上手な教え方のコツなどをお伝えします。
ぜひ参考にして、教え方の上手な講師を目指しましょう!

教え方が下手な塾講師の特徴

教え方が下手な塾講師の特徴

教え方の上手な講師を目指すには、まず逆に、教え方が下手な講師の特徴を知ることが大切です。
ここでは6つの特徴を挙げますので、ご自分があてはまっている点はないか、チェックしてみてください。

教材の内容をそのまま伝えている

たとえば歴史を教える時に、「1185年、壇ノ浦の戦いで平家が滅亡した」と書かれた教材の内容をただそのまま伝えても、生徒にとっては無味乾燥でおもしろくなく、印象にも残りません。
教材内容の「裏話」や「豆知識」的な内容をはさんだり、「テストではこう出る!」といったポイントまで伝えたりすることで生徒たちの反応はぐっと良くなります。こうしたプラスアルファの内容を提供できるかどうかは、教え方の上手下手を分ける大きなポイントです。

質問しづらい

質問しづらい雰囲気は、生徒にとっては大きなマイナスです。理解したいと思ってもできないままになってしまうので、その後の授業でも疑問点が積み重なってしまい、「置いてけぼり」の状態になってしまいます。
また、講師の側からしても、生徒から質問されてはじめて、「ここでつまずいていたのか」「あの説明はわかりにくかったんだな」などと、生徒理解や自己改善のきっかけとなることも多いものです。質問しづらい講師はその機会を得ることもできません。

生徒に合わせていない

難関校を志望する生徒に対して基礎レベルしか教えられなかったり、逆に、授業についていけない生徒に対してハイレベルなことを教えてしまったりしていては、当然ながら講師失格です。
生徒は成績を伸ばすために、学校以外にわざわざ塾に通っています。つまり、塾講師は学校の教員以上に「目の前の生徒のニーズに応える」ことを求められます。その期待に応えてこそ「信頼」を得られるのだと考えましょう。

生徒のミスを深掘らない

生徒のミスは「指導のチャンス」です。ミスを放置せず、なぜそこで間違ったのかを分析することで、「この言葉の意味がわかっていなかったのか」「分数の計算でつまずいていたんだな」などと、その生徒が克服すべき弱点が見えてくるからです。弱点を把握できれば、そこをつぶすことで成績を伸ばすこともできるでしょう。
生徒のミスを深掘りしない講師は、そんなチャンスを逃しているのです。

生徒がわからないポイントがわからない

日々指導をする中で「生徒がどこでつまずきやすいか」を経験的に把握している講師は、そのポイントを押さえた指導ができるので、生徒にとって「わかりやすい」ということになります。
自分自身が優秀だった講師にありがちですが、生徒がつまずいたときに、「こんな簡単な問題が解けないなんて考えられない」という気持ちで止まってしまうと、よい指導はできません。

威圧的、高圧的な態度

自信のない講師が、それをカモフラージュするために威圧的、高圧的な態度をとることがありますが、メリットがないどころか大きなマイナスになりますので注意しましょう。
威圧的、高圧的な態度の講師は、生徒を遠ざけるだけで、尊敬されることはありません。授業も楽しくなく、質問もしづらいので、生徒の成績を伸ばすことは難しいでしょう。

初心者が陥りやすい失敗

初心者が陥りやすい失敗

それでは次に、塾講師初心者が陥りやすい失敗ポイントをご紹介します。自覚すればすぐに改善できることばかりですので、ぜひチェックしてみましょう。

声が小さい

声に張りがなく小さすぎると、生徒にとっては聞こえづらくてストレスです。また、自信がないように見える場合もあります。
教室の一番後ろの生徒にまではっきり伝えられるよう意識し、適度な大きさの生き生きとした声で話すよう心がけましょう。

板書が汚い

「板書が汚い」というのには、「文字が汚い」ということと、「板書事項が整理されていない」ということの2種類があります。
文字は、決して上手でなくてもかまいませんが、生徒が読みやすいよう、はっきりと丁寧に書くよう心がけましょう。また、仮に文字が上手でも、板書事項が整理されていないと生徒にはわかりづらく、重要ポイントも伝わりません。事前に板書計画をしっかり行いましょう。

板書に集中して生徒に背中を向けている

板書計画どおりに書こうとして板書にばかり集中してしまうことも、初心者講師にありがちな姿です。計画のメモと黒板ばかりを見ていて、肝心の生徒を見ていません。生徒に背を向けて、黒板に向かってしゃべっている講師も、案外多いものです。
板書はできるだけ簡潔に、スピーディーに書き、説明は必ず生徒の目を見て行うよう十分注意しましょう。

上手に教えられるようになるコツ

上手に教えられるようになるコツ

ありがちな失敗を見てきましたが、「結局どうすれば上手になれるの??」と思われた方も多いことでしょう。次に、上手な教え方のコツをまとめてご紹介します。

「解ける=教えられる」ではないことを認識する

授業の準備をする時、自分で問題を解いてみて、解けるからOK!…と考えていませんか?
自分で解けるからと言って、生徒に教えられるとは限らないので注意が必要です。解けない生徒がどこでつまずくのか、どう教えたら理解できるのかを考え、その対策を講じて初めて「教えられる」のだと考えましょう。

「わかった?」と聞かない

「わかった?」と聞くと、たいていの生徒はとりあえずうなずきますが、講師はそれで安心していてはいけません。勉強嫌いの生徒は、「わかりません」と言うと勉強が長引くので、わかっていなくても「わかりました」と言います。また、気の弱い生徒も、「わかりません」と言うと叱られそうな気がして「わかった」と言ってしまいがちです。しかし、もちろん本当にわかっているわけではありません。
生徒の表情や受け答えなどを見て理解度を把握してこそプロです。「わかった?」は禁句と心得ましょう。

ポイントを最初に教える

授業の最初に、その時間のポイントや目標を明確に提示しましょう。そうすることで、生徒も重要ポイントが押さえやすくなります。演習の途中などにも提示したポイントを意識させることができ、最後にもう一度ポイントを確認することで授業の一貫性も生まれます。
毎時間、「今日はこれをやった!」と自覚させることができるため、生徒に達成感を持たせることにもつながるでしょう。

教材研究を行う

教材研究とは、利用している教材がどのように記載されているかなど内容を分析し、生徒の成績アップのために、指導方法を工夫することを指します。
教材研究を行うのは指導者として当たり前のことですが、どこまで深く、徹底してやれるかが講師としての実力を分けます。特に初心者のうちは、先輩講師の助言も受けながら徹底的に教材研究を行いましょう。しっかり行うと自信がつき、授業をすることが楽しみになるはずです。
もちろん、どんなに教材研究をしても毎回うまくいくとは限りませんが、その積み重ねは確実に講師としての実力となります。

板書ノートの作成

「板書が汚い」の項目でも触れましたが、授業ごとの板書計画は、生徒の理解度を高める上で大変重要です。1コマの授業で伝える内容を整理し、どの内容をどう板書するかを自分のノートにまとめておきましょう。授業終了時の1枚の板書で、その時間の内容がすべてわかるのが理想です。
ただし、授業中にそのノートを見ながら板書するのはできるだけ避けましょう。生徒への目配りがおろそかになります。ノートにまとめた内容を頭に入れて授業に臨めるよう努力しましょう。

授業のロールプレイングを行う

授業のロールプレイングとは、講師同士で指導者役と生徒役を分担して行う模擬授業です。講師研修としてこれを行う塾も多いようです。勉強が得意な生徒、苦手な生徒、おしゃべりな生徒、反応のない生徒など、さまざまな生徒を想定して行い、実施後は、良かった点・改善すべき点などを話し合って今後の指導に活かします。
自分ひとりの頭の中だけで準備するよりも実践的なので、講師としての力をつけるのに非常に有効です。

コミュニケーションを充実させる

コミュニケーションなしによりよい教育はありません。ちょっとした声かけをしてコミュニケーションをとることが、生徒との信頼関係を築くことにつながります。日常的にコミュニケーションを充実させていると、生徒の小さな変化にも気づくことができるため、指導にも大いに役立ちます。
授業中はもちろん、生徒を迎える時や授業後など、授業外のコミュニケーションも大切にしましょう。

生徒のやる気を引き出す

持っている能力が同じでも、発揮されるパフォーマンスはやる気次第で大きく変わります。生徒ひとりひとりをよく見極め、それぞれに合った方法やタイミングでやる気を引き出すよう働きかけたいものです。
まず大切なのは、「結果」より「努力した過程」を認めてほめること、その上で、小さな目標を設定して伴走し、少しずつ成功体験を積ませることです。これらを意識して、継続した働きかけを行いましょう。

生徒にあった方法を考える

どんなに優れた指導法でも、目の前の生徒にあっていなければ役に立ちません。勉強が好きか嫌いか、得意か苦手か、積極的か消極的か、難関を目指すのか学校の補習なのか…等々、その生徒の個性や目標によって、講師がとる方法は多岐にわたります。
初心者講師のうちはそのバリエーションが少ないのもやむを得ませんが、先輩講師のアドバイスも得ながら、そのつど適切な方法を探っていきましょう。

生徒の自習について考える

塾では、授業のほかに、生徒が自習室で自習する場合があります。それをすべて生徒任せにするのではなく、どんな態度でどんな内容の自習をしているかを把握し、必要に応じて適宜軌道修正のアドバイスをすることも大切です。
また、1コマの授業を終える時に、次の授業までにどんな自習をしておけばよいかを考えて伝え、「授業→自習→授業」の効率の良いサイクルを確立させることを目指しましょう。

熱意を持って取り組む

ここまでお伝えした全ての「コツ」に通じることですが、「講師として生徒の成績を伸ばそう」という熱意を持って取り組むことが何より大切です。
初心者講師のうちは、熱意があっても実力が伴わず、なかなかうまくいかないこともありますが、それでもその熱意はいずれ必ず生徒に伝わります。教える仕事には困難も多くありますが、熱意を持って努力を続ければ必ず成長できます。そのことを忘れないでください。

こんな時どうする?シーン別教え方のコツ

こんな時どうする?シーン別教え方のコツ

最後に、塾講師としてよく遭遇する3つのシーン別に、教え方のコツをお伝えします。

個別指導の時のコツ

個別指導塾に来る生徒は、自分にあったオーダーメードの指導を求めています。したがって講師は、生徒をよく理解することが一番大切です。本人はもちろん保護者にもよく話を聞き、目標、性格、得意、不得意、悩みなどをしっかりと把握して、個々の生徒に応じた学習プランを立て、それを示しながら学習を進めていきましょう。
さらに、学習を進める中でも状況に応じて細やかに軌道修正を行うなど、常に「目の前の生徒」にとって最適なカリキュラムを提供しようとする努力が必要です。

集団指導の時のコツ

集団指導の際には、教室全体のモチベーション維持が非常に大切です。一部の生徒の意欲が低下してしまうと、それが教室全体に悪影響を及ぼしてしまうからです。
したがって、まずは生徒を引きつけるような、生き生きと楽しい授業、好奇心を刺激する授業を心がけましょう。生徒が受け身にならずに自ら疑問や楽しみを持って取り組めるような働きかけを、常に工夫したいものです。

やる気がない生徒に教える時のコツ

やる気がない生徒に対して、ただ叱咤激励してもあまり効果はありません。「どうした?」と寄り添い、生徒の話を引き出しながら、なぜやる気が起きないのかを一緒に考えることが大切です。先生が寄り添ってくれたことで、生徒も「気持ちを切り替えて頑張ってみようかな」という気持ちになりやすくなります。
また、達成できそうな小さな目標を示して、「今日はこれだけやってみようか」などと促し、それをやり遂げたら大いにほめるのも良い方法です。温かく寄り添いながら、少しずつ導いていきましょう。

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まとめ

「教え方の上手な講師になりたい!」とお考えのみなさんに向けて、教え方が下手な講師の特徴や、上手な教え方のコツなどをお伝えしました。今日から見直すべきこと、今後取り入れていくべきことが見つかったのではないでしょうか。
今の教え方に自信がないのなら、一番大切なのは「教え方の上手な講師になりたい」という熱意を持ち続けることです。その気持ちを忘れずに、毎日何かひとつでも、ご紹介したポイントを意識した取り組みを続けていきましょう。その努力は必ず実ります。

講師としてのあなたの成長を、心からお祈りしています!

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