塾講師は解答を見ながら指導してもいいのか？生徒の信頼を失う原因

塾講師として指導をするにあたって、答えがわからないときに解答を見ながら教えてもいいのか気になりますよね。
解答を見ながら教えたり、何度も解答を確認したりしていると、指導力や学力がないと思われないか、生徒や保護者から信頼を失うのではないかと不安になることもあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、塾講師は解答を見ながら指導していいのか、どのような影響があるのかを解説します。

塾講師は解答を見ながら指導してもいいのか

塾講師は、解答を見ながら指導しても問題ありません。
解答を見ながら指導することで、間違った指導をせずに済み、よりスムーズにわかりやすい解説ができるといったメリットがあります。
一方で、解答を見ながら指導することで「答えがわからない人が講師で本当に大丈夫なのか？」と生徒に思われるのではないかと不安になりますよね。
しかし、生徒からの信頼を失うことにつながる原因は他にあります。以下で詳しく考えていきましょう。

生徒の信頼を失い不信感を抱かれる原因

塾講師が生徒からの信頼を失い、不信感を抱かれるのはどんなときか、原因を見てみましょう。

間違ったことを教えられる

講師から間違ったことを教えられると、生徒は講師への信頼を失ってしまいます。
生徒にとって、塾講師は「正しい答えを知っていて正解に導いてくれる存在」です。
そんな講師が間違えた内容を指導し、生徒が学校のテストなどでミスをしたら、大きく信頼を失う原因になるでしょう。
講師の指導が間違っていると受験に影響する可能性もあります。

不安が伝わってしまう

塾講師の不安が生徒に伝わると、不信感を抱かれます。
問題がわからず時間がかかったり、何度も解答を確認したりしていると「本当にこの講師の言っていることを信じて大丈夫なの？」と不安に思われてしまうでしょう。
一度不信感を抱かれると、その後イメージを払拭するのは大変です。
解答を見ながらでも、自信を持って堂々と生徒に指導をすることが大切です。

指導が難しい問題の対処法

塾講師であっても、指導が難しく解答につまづくこともあります。そのような場合の対処法を見ていきましょう。

・解説をしっかりと読む
まずは解説をしっかり読んでから指導しましょう。
答えがわかっていても、言葉で説明するのが難しい問題もありますが、解説を読み込み理解することで自分の言葉で教えやすくなります。
講師が問題や解説を正しく理解していなければ、正しい指導をするのは難しいです。
解説をそのまま読むのではなく、自分なりにかみ砕き、生徒が理解しやすい内容で伝えてあげましょう。

・無理に解説しようとしない
伝えるのが難しい問題は、無理に解説しようとしないことも大切です。
ひとまず預かって落ち着いて問題に取り組み、わかりやすく解説できるよう準備をしましょう。
その場で適当に解説されるよりも、じっくりわかりやすく説明してもらったほうが、生徒にとっても理解が進みやすくなります。
また、苦手な内容であれば他の講師に相談し、サポートしてもらうこともおすすめです。

・生徒と一緒に考えながら進める
難しい問題の場合は、生徒と一緒に考えながら取り組んでいきましょう。
生徒と一緒に考えることで、一体感が生まれ信頼関係を構築することが可能です。
生徒の意外な気づきが解答につながることもあります。
また、いきなり解答を教えるよりも生徒が自分で考えるきっかけづくりができ、テストや受験本番でもあきらめない気持ちを育んでいけるでしょう。

生徒や保護者が見ているポイント

生徒は、塾講師に対してただ指導してもらうだけでなく、「頼りになる講師か」「自分の学力を上げるために役立つか」などをシビアに見ています。
塾講師は、生徒の学力を上げることを学校の先生よりも期待されており、生徒や保護者の期待どおりにならなかった場合は退塾されてしまいます。
この点を踏まえて、生徒一人ひとりに対して、そして問題一つひとつに対して真剣に向き合うことが大切です。

まとめ

塾講師は解答を見ながら指導しても何の問題もありません。
むしろ解答をきちんと確認してから指導することで、正しい答えを教えられる、冷静に解説ができるといったメリットもあります。
間違えたりおどおどしたりしていると、生徒からの信頼を失うことにもつながります。
自信を持って指導できるよう、必要に応じて解答を確認しましょう。
塾講師と生徒は、二人三脚で学力アップや志望校合格を目指す必要があります。
いい関係を築いていくためにも、生徒から信頼される塾講師を目指しましょう。