コラム

うざい生徒に塾講師はどのように対応すれば…?あてはまるタイプ別に解説

塾講師バイト

塾講師は、生徒に寄り添って成長を見守れる、やりがいのある仕事です。
しかし、相手が子どもであり、その個性もさまざまであるため、「正直うざい…」と感じる場面も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、塾の生徒を「うざい」と感じてお悩みの塾講師のみなさんのために、生徒のタイプ別の対応法をご紹介します。対応に疲れて「講師なんてもう辞めた!」となる前に、ぜひチェックしてお役立てください。

まずは生徒がどのタイプか見極める

一口に「うざい生徒」と言ってもさまざまなタイプがあり、対応方法も異なります。まずは、いま手を焼いている生徒のタイプが次の3つのどれにあてはまるか、確認しましょう。

勉強のやる気はあるが、消極的なタイプ

このタイプの生徒は、指示されたことは黙ってこなすものの、解けずに手が止まっていても自分から質問してくることがありません。「どこがわからない?」と聞いても、はっきり答えず首をかしげるだけ。こちらが説明して「わかった?」と聞いても、はっきりとした反応がなく、理解できているかどうかがつかみづらいタイプです。

勉強のやる気はあるが、消極的なタイプの対応方法

勉強のやる気がなく、雑談をしたいタイプ

このタイプの生徒は、人懐こくて雑談は弾みますが、なかなか勉強に取りかかろうとせず、取りかかっても集中力が続きません。勉強に取り組ませようとしても、「先生、彼女(彼氏)いるの?」「家どこなの?」などと個人的なことを聞いてくるため、まともにその相手をしてしまうと授業を進めることができなくなります。

勉強のやる気がなく、雑談をしたいタイプの対応方法

勉強のやる気がなく、話さないタイプ

このタイプの生徒は、反抗的な場合と無気力な場合とがありますが、いずれにしても多くの場合親に言われて塾に来ているだけで、本人には勉強する気があまりありません。指示に従わなかったり、集中を欠いてボーっとしていたりします。雑談にもあまり応じず、心を開かないため、講師としては何を手がかりにどう関わったらよいかわからず、対応に苦慮することになりがちです。

勉強のやる気がなく、話さないタイプの対応方法

生徒のタイプ別対応法

勉強のやる気はあるが、消極的なタイプの対応方法

このタイプの生徒はおとなしくて自己表現が苦手ですが、「勉強したい、できるようになりたい」という気持ちを持っています。その気持ちを認めつつ、反応が薄くても粘り強く指導しましょう。そして、問題が解けた時、成績が上がった時などのタイミングを逃さず、「やったね!」「できるようになったね!」と大いにほめます。それをくり返していくことで生徒は自信をつけ、講師との信頼関係も少しずつ結べるようになります。

勉強のやる気がなく、雑談をしたいタイプの対応方法

このタイプの生徒に対しては、講師に心を開いている点を生かし、ある程度雑談に乗ってやりながらメリハリをつけることが大切です。講師の個人的なことばかりを質問してくるようなら、冗談交じりに返して切り上げ、「じゃあ、ここからは本気モードね!」などと、きっぱり切り替えるよう意識しましょう。そして、切り替えた後に少しでもがんばりが見られたら、やはり大いにほめます。「この先生となら、勉強しても楽しい」と思える雰囲気を、少しずつ作っていきましょう。

勉強のやる気がなく、話さないタイプの対応方法

一番難しいタイプなので、対応が厳しいと感じるのももっともなことです。無視されているようで不愉快に感じることもあるでしょう。しかし、相手は成長途上の子どもですので、その成長を信じて、あきらめず忍耐強く指導に当たるよう心がけましょう。教室長や先輩講師に対応を相談したり、保護者面談の際に本人が興味を持っていることを尋ねたりして、指導のきっかけを探ることも大切です。また、単に無気力なのであればほめて伸ばすことも大切ですが、明らかに無礼な態度をとるようであればきっぱりと叱ることも必要です。

塾講師が生徒になめられないための方法

若い講師や優しいタイプの講師は、ともすると生徒に「なめられる」ことになりがちです。そうなると、こちらにとって不愉快だというだけでなく、指導そのものができなくなります。そうならないよう、ここからは塾講師として生徒に「なめられる」ことを防ぐ方法をチェックしましょう。

ON・OFFの切り替えをきっちり行う

授業をする時とそれ以外の時のメリハリをしっかりつけましょう。特に、生徒との年齢が近い若い講師は兄・姉のように親しまれやすい存在ですが、距離が近くなりすぎて「友達」になってしまってはいけません。授業前後にはフレンドリーに触れ合っても、授業は真剣勝負、というプロ意識を持ち、あくまで「先生」であることを忘れずに接しましょう。

保護者との情報共有

上でも触れましたが、保護者との情報共有は非常に有益です。塾の時間だけではわからない、生徒の家庭環境や成育歴、好きなこと、苦手なことなどを保護者から聞いておくことは、適切な指導をする上で欠かせません。家庭での様子の変化を聞いて、塾でのアプローチのしかたを調整することもできるでしょう。また、塾での成長を保護者に伝えることも大切です。丁寧なやり取りを重ねて保護者の信頼を得ることが、よりよい指導につながります。

身だしなみに気をつける

信頼されるためには、やはり見た目も重要です。服装の規定は塾によって異なりますが、スーツかそれに準ずる服装が一般的です。また、スーツを着ていても、しわや汚れが目立つようではNGです。頭髪や爪の清潔感にも気を配りましょう。人を指導する立場として、「しっかりした先生だ」と生徒や保護者に安心してもらえるような、常識ある身だしなみを心がけましょう。

約束を守る

生徒と約束をしたら、どんな小さなことでも必ず守りましょう。約束を守ることは、塾講師に限らず、信頼関係の基本です。特に子どもにとっては、「先生が自分との約束をしっかり覚えてくれていた」という体験が大きな喜びと信頼に結びつき、その後の学習意欲にもつながります。相手が子どもだからと言って、守れそうにない約束を軽はずみにするのは厳に慎みましょう。

まとめ

塾の生徒への対応がうまくいかず、「うざい」と感じてお悩みの塾講師のみなさんのために、生徒のタイプ別の対策法と、生徒に「なめられる」ことを防ぐための方法をお伝えしました。新たなヒントは見つかったでしょうか。

塾講師は、生徒の成長を見守り支える存在です。一見「うざい」と感じられる生徒の中にある思いや長所を見出すよう努め、指導者として、また、人としての温かさと厳しさをもって接しましょう。その努力は、一朝一夕に実るものではないかもしれませんが、必ずあなた自身の糧になります。ぜひ根気強く、目の前の生徒と向き合っていきましょう。

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